大手証券会社
公開引受部 担当者　匿名希望 様
試験の種別：標準レベル、上級レベル

―――ＩＰＯ実務検定を受験したきっかけは何ですか？

現在は証券会社の公開引受部門で上場を目指す企業への準備指導、コンサルティング業務に従事しており、5年以上の経験がありますが、元々は法人営業をしていました。このため、公開引受部への異動時には上場準備に関する知識がなく、そもそも上場準備では何をやるかさえ、全くイメージできない状態でした。そこで、公開引受部で実務を経験した後、上場準備に関する知識が身についているのかを確認するとともに、上場準備の知識を網羅的に整理するため、IPO実務検定を受験することにいたしました。

―――ＩＰＯ実務検定合格のためにどのような準備をしましたか？

公開引受部での実務経験を思い起こしながら、公式テキストを読み込みました。また、公開引受部内に上場を目指す企業向けの資料が豊富にありますので、それらも参考にしました。さらに、公開引受部の業務において上場を目指す企業を担当する中で、東京証券取引所の上場審査部による上場審査のためのヒアリングへの同席、東京証券取引所の担当審査官、財務局、印刷会社、監査法人、証券会社内の販売サイドの部門であるＥＣＭ（Equity Capital Market）などＩＰＯ関係者とのやりとり、自分の担当企業への指導といった形で、学習したことをアウトプットする機会があり、それらを通じて知識を定着させることができました。

―――ＩＰＯ実務検定を受験してよかったことは何ですか？

ＩＰＯ実務検定は上場準備に関する様々な論点を網羅しているため、上場準備に関する知識を万遍なく習得できたことです。

―――ＩＰＯ実務検定の活用法を教えてください。

実務的で有用な内容だったため、周囲にも受験を勧めたいと思います。 上場準備担当者の不足は深刻であり、日本経済の健全かつ持続的な発展のためにこの課題を解消しようという貴協会の設立趣旨に共感しています。また、関係者が一丸となって課題を解消すべく活動することは非常に有意義だと感じています。

―――ありがとうございます。今後弊協会に期待することがあれば教えてください。

上場準備担当者の「量的な不足」の解消、「質の向上」に向けた人材の養成に加え、「業界団体としての意見発信」「内部管理体制構築の重要性の啓蒙活動」「実際に上場した会社における経営組織、労務管理等の事例の共有化」等の活動にも積極的に取り組んでいただくことを期待しています。