三井住友フィナンシャルグループ リテール企画部 薗田 直孝 様
試験の種別:標準レベル試験に合格
―――IPO実務検定を受験したきっかけについて教えてください。
最近の銀行セクターにおいては既存の事業基盤に固執せず、他業種や他分野の企業とも協業しつつ新たな成長機会を模索する動きが加速しています。
有力な事業パートナー候補の中にはスタートアップも含め未公開企業も少なくありませんが、これら各社にとってIPOは、中長期的に安定した社内体制を整備し、社会的信用を高めていくために重要な選択肢の一つです。
こうした考えの下、金融に関わる者としてIPOに関する実務面での基礎知識を整理し、深く理解しておきたいと考え、受験を決意しました。
―――IPO実務検定合格のためにどのような準備をしましたか?
公式テキストと問題集をフル活用しました。
勉強を開始してから試験本番まで短期間での合格を目指し、まずは大まかに出題傾向を知ることを目的に問題集の中から標準レベルの問題を一通り解いて解説を通読した上で、公式テキストを3周ほど通読しました。
公式テキストを読み込む間に問題集を適宜解き直した他、公式テキストの各章の終わりにある確認問題で重要ポイントをチェックしつつ、それぞれの解答の根拠となるモノの考え方や法規制の背景を理解することで丸暗記の負担を回避し、本質的な理解に基づき正答を選べるよう努めました。
合格のためには公式テキストや問題集を繰り返し勉強することが確実な王道とは思いますが、試験本番では単なる〇×を一つ選ぶだけでなく、4つの選択肢の中から正しいものを複数選ぶといった問題も少なからず出題されますので、曖昧な知識を詰め込んで記憶するだけでは太刀打ちできないように思われます。
また、せっかくの資格を自分自身のキャリアに有効に活用していくためにも、企業各社による中長期的に安定した成長のための一つの手段となるIPOの本質を深く理解するよう努め、有機的に知識の定着を図っていくことが大切だと考えています。
―――IPO実務検定を受験してよかったことは何ですか?
今回の受験のための勉強を通じて、IPO志向先であるかどうかに限らず、IPOにおいて必要となるポイントや考え方を学ぶことにより、中長期的に安定した成長を目指す企業として在るべき姿を見つめ直す良い機会となりました。
同じ金融の分野とはいえ全く畑違いからの挑戦でしたが、こうしてIPOの実務を学ぶ機会を得られて本当に良かったと思っております。
―――IPO実務検定の社内での活用法を教えてください。
法人営業に関わり、中でも新興企業との取引を担当するスタッフにはIPO実務検定の受験を強く推奨したいと思います。
IPO実務検定は、IPOに関する実務は勿論のこと、企業が安定的かつ健全な成長を続けていくために必要なことを学ぶ機会にもなりますので、現在の担当職務に限らず自己研鑽のためにも試験に挑戦する価値は大いにあると思っています。
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